医学には病気を発症してから治療を行う治療医学と、その反対の予防医学があります。
予防医学は病気を未然に防ぐという観点から、病気に打ち勝つ強い体を作り、それを維持する事を目的としています。
充分な睡眠時間の確保や食生活の見直し、そして適度な運動を取り入れるなど生活習慣を整える事や、予防接種を受けたり健康診断で自分の健康状態をチェックする事も予防医学の一環です。
その他にも、心身共に総合的バランスが整った身体づくりを基本とする「アーユルヴェーダ」等も、病気になりにくい強い身体を維持する予防医学の基盤を重要視しています。
高齢化社会が現実のものとなり始めた日本において注目されている予防医学は、実は欧米諸国では30年以上前から予防医学が取り入れられ推奨されてきたと言います。そうした先進国では、若い世代から長い時間をかけて予防医学の概念を浸透させ、意識改善を促し、結果、将来的に寝たきりの高齢者を減少させることが出来ました。先進国ではすでに取り入れることが当たり前になっているこの予防医学、日本ではまだまだ動き出したばかりで、一人一人の意識改善が必要であるという声も少なくありません。
これからを長く、元気に健康に生きるため、一人一人が出来る長生きへの最善の第一歩といえるでしょう。